映画日記:2013年1月~4月

【2013年映画鑑賞100本への道】


2013年1月~4月

◎4月 新学期!大学3年生になりました。
・4/7 『異国に生きる』 (監督と辛淑玉のトークショー付きでお得感)

・4月 『サイコ』 (ヒッチコック作品は2本目やけど、これもかなり引き込まれた。怖いけど良い。)

・4月 『間宮兄弟』 (どこまでもゆるい。沢尻エリカと北川景子の美人姉妹はやばい。)

・4月 『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』 (おかしすぎたw 大笑いできてよかったw)

・4月 『めがね』 (ゆるくて途中でおやすみしてた。)

・4/22 『ハチミツ色のユン』 
(初めて映画館で本当に貸切。今までにない感じの不思議な作品やったけどストーリー良くて泣いた。)

◎3月 もうすぐ春が来る!
・3/17 『Always 3丁目の夕日’64』 (隣に人いたけど大泣きした。)

◎2月 私の誕生月
・2/1 『レ・ミゼラブル』 (声あげて大泣きした。観てよかった。)

・2/17 『テルマエ・ロマエ』(面白かった)

◎1月 あけましておめでとうございます。
・1/28 『ファーストポジション』
(バレエダンサーを目指す子どもたちのドキュメンタリー。子どもたちの頑張る姿と親の愛に感動)

マック赤坂氏も来場!『立候補』

みなさま、こんばんは。

久しぶりに映画を観ました。
ドキュメンタリーを観るのは久しぶりでした。
映画館で観たのも久しぶりでした。
久しぶり続きです。笑

ポレポレ東中野は二回目の来館でした。

地下の劇場につながっていくまでのチラシのディスプレイや、
今上映中の作品の新聞の切り抜き、展示とかが独特な雰囲気で好きです。

そして今日は『立候補』という映画を観ました。


選挙で、主な候補者とその他の候補者に分けられたとき、その他の候補者のほうの人たちにスポットを当てたドキュメンタリーです。
そういう候補者は「泡沫(ほうまつ)候補」と呼ばれると知りました。

2011年の大阪ダブル選挙が舞台です。 
泡沫候補は4人ですが、しかし主にマック赤坂氏に密着です。
インタビューとかで羽柴秀吉氏も登場します。

マック赤坂氏はずーっとずーっと選挙出てるから知ってる人多いと思います。



私が前に新宿で見かけたときは、このガンジーの格好をされてました。
「スマイルポーズ」です。

ストーリーに話を戻します。

この泡沫候補たちは、どうして300万円の供託金を払ってまで、最初から勝ち目がない選挙に臨むのでしょうか?

道楽なのか、目立ちたいのか、それとも本気で世のため、人のためなのか。

こういうことは見ていくうちにだんだんとわかってくるのですが、
候補者のキャラの濃さがまず面白いです。

あと、それへのつっこみも(笑) 場内みんな笑ってた(笑)

マック赤坂氏は、もう十分おもしろいでしょ。笑
どこでも音楽かけて踊るし、京大の学園祭とかでもやろうとして学生のひんしゅく買ってる。笑
※大阪の選挙なので、京都での投票はありません。

岸田氏は、自分で立候補してるのに、外での演説とかチラシはお金もかかるからしないって、ほぼ家にいました。
それなのに、最終得票数で泡沫候補のうちトップの4位になったことに少し驚きました。
政見放送とかの効果かな?

高橋氏は、ひたすら挨拶です。「よろしく!ご苦労様です!こんにちは!いってらっしゃい!」
ただ、私は少しこの高橋氏見てて、「こんにちは」とか「いってらっしゃい」には、少しくらい返してあげてもいいのに・・・って寂しい気持ちになってしまいました。

中村氏は、最初から4位狙いです。
娘さんは、たくさん票はいるといいな!って願ってるのに(笑)

あと、羽柴秀吉氏とか伝説の政見放送・外山氏とかも出演していてキャラ濃いです。
(外山氏、実は初めて知った)


まあ、主にマックなんですけど。笑


スマイルが大事なことはわかるけど、正直スマイルセラピーとか主張とかやっぱりいまいちわかりません。
踊ってるのみても、パフォーマンスとしてはおもしろいけど、投票したいとは思いません。

でも、バカにされても、暴言吐かれても、一人で踊って、演説し続けるマック氏には、
素直に、すごいなあ、強いなあと思いました。

維新の会候補と街頭で張り合う場面があります。
橋下氏たちが選挙カーに乗ってます。

群衆が橋下氏の演説を聞きたくて、道にあふれています。
でも、マック氏はまたしても大きい音楽流して踊ってます。

維新の会はなかなか演説を始められません。
群衆たちは、どけ!とか帰れー!帰れー!コールを始めます。

この時の人たちの怖いこと。集団になったらなんでも言うよ、の恐怖を感じました。
すごくおとなしそうに見えるおばさんまで、ついコールしてしまうんですね。

橋下氏が仕方なく、マック氏に10分どうぞ話してーそしたら次話しますからーみたいな感じで振ります。
マック氏はその10分間踊らず、ちゃんと自分の思ってることとか語ります。
でも、誰も聞きません。

いつでもそうです。
真面目に話すと誰も聞いてくれません。 
踊るとみんな面白がって足を止めてくれます。

なんだかんだ今はまだ、大きいところしか目を向けてもらえない世の中なのかな、と感じました。

そして、マック氏と秘書、マック氏と息子さんとの絆。

秘書の方は、バイトのつもりがなりゆきで秘書になってしまったーみたいな感じだったんですけど、
それでもずっと一緒に活動しています。

何が彼にそうさせるんでしょうか。
マック氏と一緒にいることで、今の体制への批判とか、主張したくてもできない世の中を変えたいと思うようになったんでしょうか?

考えてみてたけど、はっきりとはわかりませんでした。
マック氏を支えたくなる何か魅力みたいなのがあるんでしょうね。

そして、息子さん。
息子さんはマック氏が前にやってた貿易会社をしてます。
会社ではスマイルセラピーは実践されてないそうです。笑

息子さんはマック氏からどうしたら受かるか相談を受けると、「真面目に」って答えるそうです。
でも、マック氏はあいかわらず踊ります。
どうして真面目に主張しないかの理由は、息子さんもわからないそうです。

あまり応援してないように見えて、やっぱり応援してるんですよね。
「真剣にやってなかったら失望してます」って言葉から、マック氏はやっぱり真剣なんだとわかりました。

国政選挙での自民党陣営がいるところに乗り込んでいったマック陣営。
ここでもまたしても、すごいヤジです。

ここには息子さんもマック氏の応援に参加していました。
ヤジの「ヘタレ!選挙をなめるな」に
「ヘタレじゃない!お前もあそこで一人で主張しろよ!一人じゃ何もできねえだろ!」って怒鳴るんです。

しまいには自民党の応援の人たちから、「売国奴!売国奴!」ってコールされるんです。
それでも、マック氏はやめない。

その強さには、心が打たれました。
一人で立ち上がって、主張して、叩かれても立ち上がって・・・
無謀な戦いでもあきらめず挑んでる。

同時に、なぜ「売国奴!」コールが出るのかは謎でした。
簡単にこんな言葉言うもんじゃないし、売国の主張は何もしてないのに。


正直なところ、私はこの映画を全部理解できたわけではありません。
大きい勢力が悪いとか、マック偉い!とは簡単には思えませんでした。

選挙では真面目に考えて投票しようとは思いました。
できたら、もう何回か観て考えを深めたいです。


「あなたはまだ、負けてすらいない」
このコピーのように挑戦してみることが大事なんだとわかりました。


そして、なんと!!!
マック赤坂氏が上映後真後ろにいました!!!!!

何も来場の予告とかなかったので、すごくびっくりしました!
会場もめちゃ湧いてました!
マック氏から「今すぐ実行!」の激励はグッときました。



自分の顔写真のTシャツ。(ちなみに販売中)
相変わらずこのポーズでした。
これからは引退して平和活動をされるそうです。

心なしかライフワークともいえる選挙から引退されて、映画より老けたなーと思いました。

ちなみに、ファンクラブ会員を熱心に募集されてましたが、私はなりませんでしたよ。笑


ビル・カニンガム&ニューヨーク

『ビル・カニンガム&ニューヨーク』観ました。




すごく良かった。

ビルの生き方、仕事に対する向き合い方がすごく素敵でした。

82歳になってもおちゃめなところもすごく魅力的な人。
若い人たちと同じ目線で話せてます。


ビル・カニンガムはニューヨーク・タイムズ紙で
人気ファッション・コラム「ON THE STREET」と社交コラム「EVENING HOURS」を長年担当するニューヨークの名物フォトグラファー。

「仕事じゃなく喜び。私は働いていません、好きなことをするだけです。仕事ではないのです。」

ファッションスナップを撮り続けてきたことは、仕事ではなく自分の好きなことをずっと続けてきただけ。

そんなふうに言い切れる、大好きなことがあるのは本当に素敵だなー。

こんな風に、気付いたら好きなことが仕事だったって言えたら最高です。

ビルのこだわりで、報酬は受け取らないこと。

お金をもらわない代わりに、自分の好きなように写真を撮り、紙面を構成できると言っていました。

たしかにな、と思いました。

お金って、人のこと支配できちゃうから。(されてないと思っても知らず知らずされてる)

ビルは、お金に触れたら最後って言いきってる。


ビルの生活は質素。

服は清掃員の人が着る作業着だし、コーヒーは安ければ安いほどいいらしい。

ファッションへのこだわりがすごいのに、自分のファッションのことや生活にはそれほどこだわりはないことに驚きました。

これも、お金に触らないところに通じているのかなと思います。

お金だけいっぱいかければいいいんじゃないよーって言ってるのかなと思いました。

無料で着飾った有名人には興味がなく、街でスナップとるような人たちの工夫したところ、自分にあうように着こなしてるところが好きなのかなーなんて思いました。


彼は恋愛も結婚もしなかった。

恋愛する時間もないほど、仕事に打ち込んできて、本当にこの仕事が大好きで、ファッションと結婚したと言うくらい。

そういうのも素敵だなと思いました。

今、私はいつも自分の将来について考えているけど(心配しすぎなところあるw)
やっぱり自分の好きなことをしていたい、ずーっとわくわくしたいって思わせてくれる映画でした。

82歳になっても、あんなに元気で、毎日毎日おしゃれな人、服を追ってられるんだもん!

そういう、好きなことに一生懸命な大人になっていきたいです。


あと、やっぱりファッションって楽しいですね。

「ファッションは鎧なんだ、日々を生き抜くための。」

私もそう思います。

すごくおしゃれして、メイクもばっちり!な時だけが鎧をつけるて時ではないと思います。

たとえば、普段は最新のセレブのファッションが好きでそういうおしゃれを楽しむような人が、
合コンの時はきれいめなワンピ―ス着てみるとかって、合コンのために武装してるわけじゃないですか。

↑何この例wwこれしか思いつかんかった(笑)  実際のところどうか知りません(笑)

もちろん、一番好き!かわいい!かっこいい!って思うかっこうしてる時も、
自分に自信をくれる鎧だけど、
自分の好みだけではなくて、それぞれの場に合いそうなかっこうも、
それはそれで鎧を変えてみてるってことですね。

なんにせよ、ファッションは最高に楽しいです。

考えることも楽しい、手に入れるのも楽しい、身に着けることも楽しい。

私もずーっとファッションを楽しんでたいと思います。


なんだか前向きになれる映画でした。

やっぱりドキュメンタリー好き。

ありがとう!ビル!!!

おまけ:ビル・カニンガム語録

これはぜひ読んでみてほしい!!
ほほーんってことがたくさん書いてあります。

ビルのかっこいい生き方から学びましょう。