ジャッジ!試写会

こんな時間まで眠れないので、
久しぶりに書いています。
初のスマホから更新です。

そういえば、あけましておめでとうございます。
ですね(笑)
すごく新年初の更新が遅れました(笑)

最近は邦画中心に観ているのですが、
1月11日から公開されている
妻夫木くん主演の『ジャッジ!』
を11月末の試写会で観ました!

学生限定イベントで、一番早い試写会だったそうです(^^)v
初めて松竹の試写室に入れて頂き、
プレス用のパンフレットも頂きました!
脚本の澤本さんへの質問もできて嬉しかったですー(≡^∇^≡)

ほんとにこんなに笑った作品は初めて!!
ってくらい、ずっと笑ってました(笑)

一度聞いたら頭から離れないCMソングは、
流れる度に爆笑でした(笑)
いまだにすぐ脳内で流せる(笑)

今回はへなちょこの妻夫木くんと、
ツンデレな北川景子ちゃんです。

脇役もいい味出してます!
伊代ちゃんも出てるよ!

ちょっと広告業界をのぞけた感じでした。

サカナクションの音楽もぴったり!

とにかく大笑いして、
元気になれますよー!

ほんとに夢中で笑って、ハッピーな気持ちになれるので、
すごくおすすめです\(^o^)/

どっちの映画紹介文が好きですか?

こんばんは!

みなさん!お願いがあります!!!

「好きな映画はなんですか?」(500字以内)

という課題があって、ぜひ私の書いたものに意見がほしいです!!

たくさんの好きな作品の中からどれがいいかなーと思って、
『サニー 永遠の仲間たち』と『ゼロ・グラビティ』の2つで書いてみました!

まず、サニー 永遠の仲間たち』

私が好きな作品は『サニー 永遠の仲間たち』です。
温かさと爽やかさがあり、こんな生き方がしたいと思うようになった大好きな作品です。
たくさん笑えるし、ラストのダンスシーンは切なくホロっと泣いてしまいましたが、観終ったあとは元気が湧いてきました。

学生時代の仲間は本当に大切な存在だ、と改めて思いました。
学生時代、仲間のために戦い、仲間のために泣き、まっすぐぶつかりあったサニーのメンバーたち。
大人になってからはそれぞれ様々な問題を抱えていますが、それでも集まると昔に戻ったようなチームワーク。
結婚して子どもが生まれ、だんだん年をとっていくうちに、本来の自分として生きるのではなく、妻、母としての役割が大きくなっていくと思います。

自分のことを忘れそうになるかもしれないし、忘れてしまっている人もいると思います。
そうなったとしても、いくつになっても友達に会えば妻、親じゃない“本当の自分”に戻れるのだと感じました。

自分のことを振り返ってみると、今までたくさん仲間に支えてもらったし、仲間の前ではいつも素の自分でいられます
私もサニーのメンバーのようにずっと仲間を大切にし、全力で、輝いて生きていきたいと思います。


『ゼロ・グラビティ』

私が好きな映画は『ゼロ・グラビティ』です。

映像の迫力に圧倒され、私も一緒に宇宙をさまよっていたかのようでした。
映画館から降りてくるエレベータの中、いまだ現実に戻っていない気分でした。
外に出て、風を感じたこと、ぶつかるほど人が多いこと、街がうるさいこと。
全てが日常で、普段なら何も思わず通り過ぎて行くことです。
でも、それらが存在することに感謝し、一つ一つを確認しました。
私もそこにいて、地面を踏みしめて歩いていることをうれしく思いました。
地球に生まれ、生きていることを幸せに思いました。

すごくシンプルなストーリーで、主人公の愛、思いがストレートに伝わってきます。
極限の状態でも、人は愛に支えられ、信念を持ち続けることで力強くいられる。
あきらめないこと、挑戦を続けることのすごさ。
今後私にとって必要な気持ちや、持ち続けなければいけない思いが、全て詰まっていました。

宇宙は美しく静けさもあり、心地いいかもしれません。
この世界は、嫌なことも辛いこともたくさんあります。
でも、温かみにあふれているこの世界で、これからも力強く生きていきたいと思います。

生きる力がどんどん湧いてくる大好きな作品です。



どっちの方がいいかなあ(^◇^)?

映画日記:2013年1月~4月

【2013年映画鑑賞100本への道】


2013年1月~4月

◎4月 新学期!大学3年生になりました。
・4/7 『異国に生きる』 (監督と辛淑玉のトークショー付きでお得感)

・4月 『サイコ』 (ヒッチコック作品は2本目やけど、これもかなり引き込まれた。怖いけど良い。)

・4月 『間宮兄弟』 (どこまでもゆるい。沢尻エリカと北川景子の美人姉妹はやばい。)

・4月 『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』 (おかしすぎたw 大笑いできてよかったw)

・4月 『めがね』 (ゆるくて途中でおやすみしてた。)

・4/22 『ハチミツ色のユン』 
(初めて映画館で本当に貸切。今までにない感じの不思議な作品やったけどストーリー良くて泣いた。)

◎3月 もうすぐ春が来る!
・3/17 『Always 3丁目の夕日’64』 (隣に人いたけど大泣きした。)

◎2月 私の誕生月
・2/1 『レ・ミゼラブル』 (声あげて大泣きした。観てよかった。)

・2/17 『テルマエ・ロマエ』(面白かった)

◎1月 あけましておめでとうございます。
・1/28 『ファーストポジション』
(バレエダンサーを目指す子どもたちのドキュメンタリー。子どもたちの頑張る姿と親の愛に感動)

東京国際映画祭に行ってきました!&御礼申し上げます!

みなさん、こんばんは!!

今日は友達と一緒に東京国際映画祭に行ってきました!!

六本木なんてめったに行かない私が、なぜか今月二回目の六本木です(笑)

WOWOW映画工房の公開収録にあたったのです!!!

斉藤工さん、板谷由夏さんがMCをされてる番組です!→





15分番組を2本収録するのと、そのあとの特別編も見てきました!

斉藤工さんは、映画の知識がすごく深くてさらにかっこよかったです。笑

最近おうちに自作のホームシアターを作られたそうで、ぜひ次はおうちで公開収録をして頂きたいです。笑

板谷由夏さんは見た瞬間、細っ!!!って言ってしまったほど、スタイルが良くておきれいでした。

ハケンの品格のバリバリ働く黒岩さんの役が大好きでした。

では、レポート!

1本目は『チキンとプラム』というフランス映画について!

私は今まで知らなかった!!


2本目はこちらもフランス映画の『最強のふたり』


あらすじ: 不慮の事故で全身麻痺(まひ)になってしまった大富豪のフィリップ(フランソワ・クリュゼ)は、新しい介護者を探していた。スラム出身の黒人青年ドリス(オマール・シー)は生活保護の申請に必要な不採用通知を目当てに面接にきた不届き者だったが、フィリップは彼を採用することに。すべてが異なる二人はぶつかり合いながらも、次第に友情をはぐくんでいき……。

解説: 車いすで生活している大富豪と介護者として雇われた黒人青年が垣根を越えて友情を結ぶ、実話を基にしたヒューマン・コメディー。年齢や環境、好みも異なる二人が、お互いを認め合い、変化していくプロセスを描いていく。監督は、本作が長編4作目となるエリック・トレダノとオリヴィエ・ナカシュのコンビ。主演は、『歌え! ジャニス★ジョプリンのように』のフランソワ・クリュゼと『ミックマック』のオマール・シー。フランス本国のみならずヨーロッパで記録的なヒットを樹立した、笑いと感動に包まれた良質なコメディーを堪能できる。

見たって人も多いんじゃないでしょうか!?

これは私も以前見て、すっごく好きな映画です!! レビュー書いてなかったね!w

今ここにレビュー書きますね!←今さらw

コミカルで明るくて、でも考えられるし、大事なことがいっぱい詰まった映画です!

この映画観ると、人って全然異なる人間に見えても仲良くなれるってことを感じます。

私もこの前のボランティアですごく感じたけど、障がいを持っていたり、自分とは異なる部分があっても、
それは仲良くなるうえで大した障害ではないって身を持って感じました。

この映画もそうで、フィリップは全身まひで動けないし、ドリスは移民で最貧困層とすごく違う二人だけど、
対立しながらもお互い対等に接することで、仲良くなっていきます。

人って支えあって生きているし、いろんな生き方があっていいということを感じます。

今日の収録でもお二人が話されていましたが、コミカルタッチなのがヒットの理由ってその通りだと思います!!

もっと感動系な話にもできそうだけど、それじゃヒットもしなかったし、なかなか人の心には響かなかったんじゃないかと思います。

コミカルに描いて!っていうのは、フィリップのモデルの方の要望だったことを初めて知りました!

映画を観た後その方は、「私は今心の中で拍手している」と言ったそうです。
(手動かないけど)

冒頭がEarth, Wind & Fire – September で始まるのが、すごくいいです。

単に私がこの曲が好きって言うのもあるんですけど笑、
爽やかに始まって楽しそうなのが最初から伝わってきます。

斉藤さんも言ってたけど、2回目見たらこのシーンがどこなのかわかるので、また楽しいと思います。

私がこの映画が好きな大きい理由に、音楽もすごく楽しめるということです。

今思い出してもよかったなあって印象的で、なんて曲だったんだろうって検索したら、
こんなNAVARまとめがありました!→映画「最強のふたり」で使われた曲まとめ

ドリスがEarth, Wind & Fire-Boogie wonderlandで踊り出すシーンがあるのですが、
そのシーンはほんとに見ていて華やかでハッピーな気持ちになります。

笑えるし、感動するし、耳でも楽しめておススメです!!

ちなみに、昨年の第24回東京国際映画祭のコンペティション部門にて上映され、最高賞である東京サクラグランプリを受賞し、主演の二人も最優秀男優賞を受賞したそうです。

演技ももちろん素晴らしいです!ナチュラルでいい!!


特別編では、映画評論家の中井圭さん(写真のメガネの方)と
ゲストで東京国際映画祭にエントリーしている『ルールを曲げろ』のベーナム・ベーザディ監督、
あんにょんキムチ、フラッシュバックメモリーズ3Dの松江哲明監督も参加!

『ルールを曲げろ』気になってて、観たかったのですが前売りで売切れてしまっていました><
学生当日500円だから狙ったけど、ダメだった―!笑

楽しくて、ためになるお話でした!!

ベーザディ監督にイランの映画情報を色々質問されていたのですが、
イランでは映画の価格はハンバーガー1つと同じくらいだそうです!!

若者もあまり娯楽がないので、映画をよく観に行くそうです。

イラン革命後、イランではアメリカの映画は放映禁止だそうです。

でも、日本の映画はいっぱい入ってきていてその理由は、
①日本の映画はハダカのシーンなどが少なく健全
②日本の先生等を敬う姿勢がイラン革命の理念とあっていた
ということだそうです。

ベーザディ監督も日本映画やテレビ番組を見て育ったそうで、黒沢明作品は全て見てすごく好きだそうです!
特に好きなのは『羅生門』

ちなみに、溝口作品も好き、小津作品は苦手だそうです。

ちなみにちなみに、私も『羅生門』は好きです。笑

日本人なのに全然こういう名作を観たことないので、そろそろHDDに眠っている名作を観ようと思います。笑

話を戻して・・・

イランではやはり宗教上の規制とかで、映画作りにも規制がかかっているため、
ベーザディ監督は自分がほんとにやりたい脚本・そうでない脚本(妥協っていうことでいいかな?)
の2種類をいつも準備しているそうです。

何かに気にしながら作品を生み出すことは大変だと感じました。

次にどんな作品を作りたい?という質問では、
松江監督は型やテレビでしかできないようなことをやりたいと言っていました。

映画だと90分、120分という枠の中に収めなければいけないけど、
テレビは連続して続いていくので、そういうところで表現してみたいそうです。

映画では型・ルールなどがあるものをやりたいそうで、ベーザディ監督からは「今すぐイランに言ってください」と言われていました(笑)

中井さんも含め、それぞれの映画を観る時のポイントなども聞けてすごく楽しかったです。

そのあと友達と一緒に映画の話して楽しかったです!!
もっと映画観たい!って改めて思いました!


そして、友達もk-popが好きなのでその話もしてたら、
ほんとにこのブログがGoogleで「SMT 2013 セトリ」とかって検索してくると5件目には出てくる!
って話でおかしくなってしましました(笑)

今自分でそれっぽいワード打ってたら、「smt セトリ 2013」では1件目に出てきます(笑) 
証拠画像ww



アクセス数もめちゃめちゃ伸びていて、恥ずかしいやらでもすごくうれしいです。笑

ただの希望の予想なのに見てくださってありがとうございます。笑

SMT行ったあと答え合わせもしようと思います!!

SMTまであと1週間!!

私の予想はどれだけ当たっているのか、ドキドキしながら楽しみに待っています!(^^)!

みなさんの予想もぜひコメントくださるとうれしいです!!

私も最近話題のearthの写真を作ってみました。笑

言葉と服。服と言葉。といえば、ベッキョンのこの衣装ですww

では、ばいばい。

愛は狂気と紙一重・・・「母なる証明」

みなさん、こんばんは。

たった今、『母なる証明』を観終わったところです。 

この映画を観た衝撃と、最近寒くなったことでちょっと震えてます。
部屋寒くないのになー(笑)

観ながら食べるように買ってきたいちじくのタルトと、あまーいカフェオレも忘れて、夢中で観てました。

すごかった・・・としか言いようがない。

キム・ギドク監督作品は辛いので、これを借りてきましたが、すごく辛かった・・・

この作品を一言でまとめると、「愛は狂気と紙一重」と表現します。

ネタバレしない程度に、感じたことを書きます。

母なる証明 スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]

解説: 凄惨な女子高生殺人事件を皮切りに、事件の容疑者となった息子と、息子の無実を信じて真犯人を追う母の姿を追ったサスペンス。監督は『殺人の追憶』などで国際的に評価される名匠ポン・ジュノ。主人公の母を“韓国の母”と称される国民的人気女優キム・ヘジャが演じ、その息子を『ブラザーフッド』のウォンビンが演じている。カンヌ国際映画祭でも絶賛されたポン・ジュノ監督の卓越した演出と、兵役後の復帰第1作となるウォンビンの熱演に注目だ。


あらすじ: 早くに夫を亡くして以来、一人息子のトジュン(ウォンビン)と静かに暮らすヘジャ(キム・ヘジャ)。そんなある日、街で殺人事件が起こり、もの静かなトジュンが第一容疑者に。事件の解決を急ぐ警察がトジュンを犯人と決めつけ、無能な弁護人も頼りにならない中、ヘジャは真犯人を捜し出し、息子の無実を証明しようとする。
冒頭の独特な音楽で母が変な踊りを踊っているシーンから、この映画ただ者じゃないなってゾクゾクする。

この作品を観てまず驚いたのは、障害のある息子・トジュンを演じるウォンビンの演技力。

彼の演技はすごかった。 

今までウォンビンの作品は見たことないのだけど、ウォンビンはただのイケメン俳優だと思ってたので、失礼しました。と思ってしまった。

作中でも「小鹿みたいな目」と言われてるけど、本当に純粋で、透明な目をしている。

純粋であるからこそ、わかっているのか、わかっていないのかあいまいな言動に、よけいにドキッとする。

そして、母。

母の愛は強すぎた。

途中までは、普通の親ならやるわな、っていう行動が、
どんどんエスカレートしていく。

うまいこと弁護士に乗せられそうになったり、ツボや薬草、針治療を頼っているただのおばさん
と思いきや、そうではない。

息子のためなら、なんだってできる。

母性って利害関係とかない究極の愛だと思うから、
どこまででも深くズブズブと愛するあまり、こういう母になってしまったと感じた。

愛を通り越して、それはもはや狂気だと感じた

これ、この前書いた少年アヤちゃんの日記の「サセン」の事にも似ていると思っていて、
愛しすぎている故に行きついてしまった姿だと思う。

ただ息子を愛するがあまりの「愛」のような「狂気」に支えられて突き進む母を、
悪と言ってしまえば悪なのだけど、どこか悪と言い切れない。

愛するがあまり、こうなってしまったと思うとなんともいえない気持ちになる。

ネタバレになりそうなので詳しくは書けないが、
最後のほうで母が面会しているシーンで話す言葉にはいろいろと感じるところがあった。

子を守ってくれる母という存在はなんなのか、と考えた。

この前ワイドショーで、母の呪縛についての視聴者の投稿をもとに、LiLiCoさんとか小島慶子さんが話してた。

母という存在は子の一番近くにいるものだから、良くも悪くもいつまでも自分を縛る。

特に女の子は同性だから、結婚にも影響してくると小島さんが言ってた。

でも見ていて、それって結局愛があるからこその言動なんじゃない?
って何度も思った。

子のことを思っているからこそ、口を出したくなるし、いつまでもかまっていたいって思い。

(もちろん、虐待とか所有物化とか愛とはまったく違う行動もあるわけだけど。)

映画と直接は関係ないけど、この映画を観ながらぼんやりとまたこのことを考えていた。

また話が少しそれるけど、
私もいつか母になったら、どんな母になるのかと最近よく考える。

こういう母になりたいとか、こういうことを子どもにさせてあげたい、とかって色々想像するわけだけど、
それもやっぱり母の影響もあるし育った環境に影響されてるわけで。

自分が母になった時、視聴者が困っている母親や、この母のようになってしまったらどうしよう。

でも、そんなの子どもが生まれてからじゃないとわかんないなーと、ポイってしてる。笑



映画に話を戻します。笑

とにかく、こうなるのか!あれがつながってたのか!っていう展開の連続で、目が離せない!

サスペンスとかミステリー好きな人にもおすすめ。

ストーリー面白いし、色々考えるところあって倍楽しめる。

ただ、けっこうグロテスクなシーンやホラー映画に近いようなシーンもあるので、そういうのが苦手な人は一人では見ないでください。笑

私は声あげたり、目つむったりしながら怖がってました。笑

でも、観てよかった!!!

もっと詳しく知りたい方はこちらのブログがおおすすめです。→
大きくネタバレがあるので注意!




おやすみなさい。

異国で一本の電話に思いを巡らす

みなさま、こんばんは。

お久しぶりです。

全然更新できていませんでした。
もし待っててくれた人いたならごめんなさい。てへぺろ

昨日まで、ゼミで海外に行っていました。
今日の朝帰ってきました。

まったくその海外での体験には触れてないのだけど、昨日あったこと。笑

海外でのことはまたおいおい書きます。



昨日の夜にホテルで空港までの迎えのバスを待っているときに、
お母さんからのメールを見た。

wi-fiが使えるホテルでやっと見て、2時間ほど前に来ていたメールだった。

母「今日○〇ちゃんからなんか連絡来た?」

私の親友の名前。

何か不吉な予感がし、とにかくすぐにメールを返し、家族のLINEに慌てて連絡。

私「なにかあったの?連絡来てないよ。 もうすぐ飛行機乗ってまうで至急連絡して。」

何も詳細知らないのに何かあったのかも、とパニックになり、
なぜか父に無料通話をした。

電波が悪く通じず。

父「○〇ちゃんの家からうちに不在着信が来てた。本人に連絡すればいいじゃん。」

そうですね。父は真っ当だった。

私「○〇!!うちに電話した?なんかあった?」

返信も来ないし、全然既読にならないスマホを気にしながら、スーツケースの整理をしたり。。。
たぶん眉間にしわ寄ってたと思う。笑

ふつう私に何か言いたいことがあったなら私のスマホに直で連絡してくるはず。
LINEだってできるし。
私が実家にいないことなんてもちろん知ってるし。
本人がかけたわけではなにのかな・・・本人に何かあったのかな?

色々と考えながら、結局”既読”の二文字を見れないままお迎えのバスに。

でもバスの中では、英語しりとりやろ!!とか騒いでたけど。
しかも誰もやってくれなくて、一人で途中までやった。
ここ数日のしりとり欲がやばいから、誰か付き合ってほしい。


空港でも弱いwi-fiをつなげて確認してみるもののなかなかうまくいかず、そのまま飛行機に乗り込み朝まで確認できず。

飛行機の中ではモテキ見て、あーーーーーー長澤まさみになりたーーーーーーい!!!と心底思った。
ちなみに高校生のころの私の口癖は「スザンヌになりたい」だった。
最近のスザンヌはいい奥さんになってて、こっちまでうれしくなる。

麻生久美子の泣いてる演技はああいう泣き方の人ほんとにいるわ、うまいと思いながら見た。
ほんとに普段そうだったらどうしよ、ってレベル。

麻生久美子の役のルミコの気持ち、わからんでもないよって思った。
重いけど、なんでそれじゃだめなの?みたいな。
近づきたい、尽くしたい、頑張ろうとしてるのに。

恋愛大してしてきてないのに共感できるって不思議ね。
でも、恋愛だけじゃなくてこういう気持ちっていろんなところであると思う。

話がそれてた。


飛行機が着陸して電源入れたら、ポロロンって鳴るかな、って期待したけど鳴らず。
ますます心配になってきた。


昼に返信が来て慌てて見たら
「履歴見たけど電話してないよ?なんでかなー!?笑」

安心した。

私「○〇のおうちの電話からうちの電話に不在着信があったらしいけど?」

親友「え!かけてないと思う!」

よかったー、なんでかわからんけどかかってまったんやなー、と安心。


一連の流れを思い返して、海外にいたこともあるけど私の最初の焦り方とか想像力大げさすぎた。
ちょっと親友に申し訳なくなった。苦笑

でも、この子のこと本当に大好きなんだと改めて思った。
心配する相手がいたことにも、ちょっとうれしくなった。


私がすごくすごく好きで、大切にしている人に対して、本人に伝えるわけではないのだけどよくする表現がある。

「私の幸せが少しくらい減ってもいいから、あの人がすごく幸せになれますように。」

私の幸せ分けてあげたいと素直に思える人が家族以外に数人いる。

まだまだ少ないのだけど。

もっともっとこう思える人が増えたら、それってのすごく幸せだと思う。

私に対してもそう思ってくれる人がいたら、それもすごく幸せなこと。

でも、私から思わなければそうは思ってもらえない気がする。

私の名前には、愛という字が入っているのだけど、名前を体現する人になりたいと思う。

そうするためには自分から目に見える形、聞ける言葉で伝えていくことが大事なんだと思う。

飾らず、素直に、丁寧に、自分の言葉で、自分のやり方で。


夜だからこんなこと書いてるのかもしれないけど、一応大真面目だよ。

幸せな気分になってきたー。
ほくほくしてる。サツマイモかかぼちゃか。

おやすみなさい。

マック赤坂氏も来場!『立候補』

みなさま、こんばんは。

久しぶりに映画を観ました。
ドキュメンタリーを観るのは久しぶりでした。
映画館で観たのも久しぶりでした。
久しぶり続きです。笑

ポレポレ東中野は二回目の来館でした。

地下の劇場につながっていくまでのチラシのディスプレイや、
今上映中の作品の新聞の切り抜き、展示とかが独特な雰囲気で好きです。

そして今日は『立候補』という映画を観ました。


選挙で、主な候補者とその他の候補者に分けられたとき、その他の候補者のほうの人たちにスポットを当てたドキュメンタリーです。
そういう候補者は「泡沫(ほうまつ)候補」と呼ばれると知りました。

2011年の大阪ダブル選挙が舞台です。 
泡沫候補は4人ですが、しかし主にマック赤坂氏に密着です。
インタビューとかで羽柴秀吉氏も登場します。

マック赤坂氏はずーっとずーっと選挙出てるから知ってる人多いと思います。



私が前に新宿で見かけたときは、このガンジーの格好をされてました。
「スマイルポーズ」です。

ストーリーに話を戻します。

この泡沫候補たちは、どうして300万円の供託金を払ってまで、最初から勝ち目がない選挙に臨むのでしょうか?

道楽なのか、目立ちたいのか、それとも本気で世のため、人のためなのか。

こういうことは見ていくうちにだんだんとわかってくるのですが、
候補者のキャラの濃さがまず面白いです。

あと、それへのつっこみも(笑) 場内みんな笑ってた(笑)

マック赤坂氏は、もう十分おもしろいでしょ。笑
どこでも音楽かけて踊るし、京大の学園祭とかでもやろうとして学生のひんしゅく買ってる。笑
※大阪の選挙なので、京都での投票はありません。

岸田氏は、自分で立候補してるのに、外での演説とかチラシはお金もかかるからしないって、ほぼ家にいました。
それなのに、最終得票数で泡沫候補のうちトップの4位になったことに少し驚きました。
政見放送とかの効果かな?

高橋氏は、ひたすら挨拶です。「よろしく!ご苦労様です!こんにちは!いってらっしゃい!」
ただ、私は少しこの高橋氏見てて、「こんにちは」とか「いってらっしゃい」には、少しくらい返してあげてもいいのに・・・って寂しい気持ちになってしまいました。

中村氏は、最初から4位狙いです。
娘さんは、たくさん票はいるといいな!って願ってるのに(笑)

あと、羽柴秀吉氏とか伝説の政見放送・外山氏とかも出演していてキャラ濃いです。
(外山氏、実は初めて知った)


まあ、主にマックなんですけど。笑


スマイルが大事なことはわかるけど、正直スマイルセラピーとか主張とかやっぱりいまいちわかりません。
踊ってるのみても、パフォーマンスとしてはおもしろいけど、投票したいとは思いません。

でも、バカにされても、暴言吐かれても、一人で踊って、演説し続けるマック氏には、
素直に、すごいなあ、強いなあと思いました。

維新の会候補と街頭で張り合う場面があります。
橋下氏たちが選挙カーに乗ってます。

群衆が橋下氏の演説を聞きたくて、道にあふれています。
でも、マック氏はまたしても大きい音楽流して踊ってます。

維新の会はなかなか演説を始められません。
群衆たちは、どけ!とか帰れー!帰れー!コールを始めます。

この時の人たちの怖いこと。集団になったらなんでも言うよ、の恐怖を感じました。
すごくおとなしそうに見えるおばさんまで、ついコールしてしまうんですね。

橋下氏が仕方なく、マック氏に10分どうぞ話してーそしたら次話しますからーみたいな感じで振ります。
マック氏はその10分間踊らず、ちゃんと自分の思ってることとか語ります。
でも、誰も聞きません。

いつでもそうです。
真面目に話すと誰も聞いてくれません。 
踊るとみんな面白がって足を止めてくれます。

なんだかんだ今はまだ、大きいところしか目を向けてもらえない世の中なのかな、と感じました。

そして、マック氏と秘書、マック氏と息子さんとの絆。

秘書の方は、バイトのつもりがなりゆきで秘書になってしまったーみたいな感じだったんですけど、
それでもずっと一緒に活動しています。

何が彼にそうさせるんでしょうか。
マック氏と一緒にいることで、今の体制への批判とか、主張したくてもできない世の中を変えたいと思うようになったんでしょうか?

考えてみてたけど、はっきりとはわかりませんでした。
マック氏を支えたくなる何か魅力みたいなのがあるんでしょうね。

そして、息子さん。
息子さんはマック氏が前にやってた貿易会社をしてます。
会社ではスマイルセラピーは実践されてないそうです。笑

息子さんはマック氏からどうしたら受かるか相談を受けると、「真面目に」って答えるそうです。
でも、マック氏はあいかわらず踊ります。
どうして真面目に主張しないかの理由は、息子さんもわからないそうです。

あまり応援してないように見えて、やっぱり応援してるんですよね。
「真剣にやってなかったら失望してます」って言葉から、マック氏はやっぱり真剣なんだとわかりました。

国政選挙での自民党陣営がいるところに乗り込んでいったマック陣営。
ここでもまたしても、すごいヤジです。

ここには息子さんもマック氏の応援に参加していました。
ヤジの「ヘタレ!選挙をなめるな」に
「ヘタレじゃない!お前もあそこで一人で主張しろよ!一人じゃ何もできねえだろ!」って怒鳴るんです。

しまいには自民党の応援の人たちから、「売国奴!売国奴!」ってコールされるんです。
それでも、マック氏はやめない。

その強さには、心が打たれました。
一人で立ち上がって、主張して、叩かれても立ち上がって・・・
無謀な戦いでもあきらめず挑んでる。

同時に、なぜ「売国奴!」コールが出るのかは謎でした。
簡単にこんな言葉言うもんじゃないし、売国の主張は何もしてないのに。


正直なところ、私はこの映画を全部理解できたわけではありません。
大きい勢力が悪いとか、マック偉い!とは簡単には思えませんでした。

選挙では真面目に考えて投票しようとは思いました。
できたら、もう何回か観て考えを深めたいです。


「あなたはまだ、負けてすらいない」
このコピーのように挑戦してみることが大事なんだとわかりました。


そして、なんと!!!
マック赤坂氏が上映後真後ろにいました!!!!!

何も来場の予告とかなかったので、すごくびっくりしました!
会場もめちゃ湧いてました!
マック氏から「今すぐ実行!」の激励はグッときました。



自分の顔写真のTシャツ。(ちなみに販売中)
相変わらずこのポーズでした。
これからは引退して平和活動をされるそうです。

心なしかライフワークともいえる選挙から引退されて、映画より老けたなーと思いました。

ちなみに、ファンクラブ会員を熱心に募集されてましたが、私はなりませんでしたよ。笑


名作・太陽がいっぱい

みなさま、お久しぶりです。

今日やっとで最後のレポートを提出し終わったので、真の夏休みです。

おとといから実家に帰ってのんびりしています。
実家は全然暑くなくて、クーラーもつけないし、夜は長袖着て寝ないと寒いです。笑


テスト期間に入る前に観た、『太陽がいっぱい』

解説: 『禁じられた遊び』などのフランスの巨匠ルネ・クレマンが監督を務め、パトリシア・ハイスミスの小説を映画化したサスペンス。イタリアに金持ちの道楽息子を連れ戻そうとやって来た貧しい青年が、激情にかられてある犯罪を思い立つ姿を甘美な調べに乗せて映し出す。本作でアラン・ドロンは鋭利な刃物のような危うい美貌と抜群の演技力を披露。映画音楽の名匠ニーノ・ロータの音楽によって際立つ、凶暴なまでの青春の狂気に惑わされる。
あらすじ: 貧しい家庭に育ったアメリカ人青年トム(アラン・ドロン)は、息子のフィリップ(モーリス・ロネ)を帰国させてほしいとフィリップの父親から依頼されイタリアへと向かう。美しい恋人マルジュ(マリー・ラフォレ)も手にした富豪の息子フィリップは親の金で遊び回り、全くアメリカに戻る気はなかった。一方、彼から邪険に扱われるトムの心に、やがて小さな殺意が芽生え……。
(解説、あらすじはやふー映画からお借りしました。)

アラン・ドロンのかっこよさ、やっっっっっばい!!!!!(←無駄にっをたくさんつけたくなるかっこよさです。)

ミーハーなので、わ!あの人かっこいい!ってすぐ思うのですが笑、アラン・ドロンは別格です。
若いころだけじゃなくて歳をとった今でも、風格とかが違うなーと思います。
うちは家族中でアラン・ドロンが好きです。笑

で、映画なんですけど、役者も音楽や風景も全部良くて引き込まれます。

アラン・ドロン演じるトムの、若さに任せてやってしまえ!感のある行動、
欲に勝てないところとか、よく表れてるなあと思いました。

私がすごく、わーシュール。って思ったのが、トムが市場を回る場面があるんですけど、
そこにイカ?マンタ?みたいなのが並べて売ってあるんですね。
やっぱりイカかなあ?笑 ほんとにこんな感じでマヌケな顔なの。笑

それがすごくかわいんだけど、その場面のトムの心情考えると、
かわいいいー、おいしそー、って気持ちで目がいくわけではないんですよね。

なんかシュールでした。 私はかわいいって思ったけど。笑

あと最後の死体が上がるシーンと、そのすぐあとのトムの勝ち誇った顔の対比が素晴らしいなと思いました。


たくさんレビュー読んでも、この映画で一番のいいところは、アラン・ドロンの美しさ、かっこよさみたいです!笑
みんな同じこと感じてるんですね。
それくらい、若々しい魅力とか素晴らしい!!

もう一回、と言わずあと何回も観て、もっともっと良さを味わいたいなあと思いました。


8月9日まで新宿のシネマカリテでやってるみたいなので、オススメです!
大人は1000円、学生は800円ですよー。 やすーい。
のんびりしてる時間を利用して、もう少し更新します。

では~:)


考え、考え、考える 『サマリア』

みなさん、こんばんは。
最近は一時期の暑さよりはやわらいできて、すごしやすいですね。
網戸に穴が開いているのか、足を蚊に食われた気がします。笑

二週間前に観た、『サマリア』についてなにも書いていませんでした。
せっかくなら記録に残しておこうと思い、すごいつたない感想なのですが読んでもらえたらうれしいです。

『サマリア』は、韓国の鬼才、キム・ギドク監督の作品です。
最近日本でも公開されている、『嘆きのピエタ』という作品が気になったので、予習で観てみました。

ちなみに『嘆きのピエタ』はベネチアで金獅子賞も受賞した作品です。韓国映画で初らしいです。
監督の作品は、韓国では賛否が分かれてるみたいで、上映できるか判定を受けてたりします。

・「嘆きのピエタ」キム・ギドク監督 「社会にはびこる暴力と戦う」 贖罪の物語
 http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/130614/ent13061408260003-n1.htm

・キム・ギドク「『メビウス』屈従的な編集…3度目の審議を申請する」(公式立場) 
http://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=1973696

『サマリア』

ヨーロッ パ旅行に行くお金を集めるために、チャットで知り合った男たちと援助交際をする女子高生ヨジン(カク・チミン)とジェヨン(ソ・ミンジョン)。

ヨジンが ジェヨンのフリをして男たちとチャットをし、電話をかけて会う約束をすると、ジェヨンがラブホテルで男たちと会って援助交際をする。ジェヨンが男たちに 会っている間、ヨジンは外で待つ。

顔も知らない男たちと会ってセックスをしながらも、常に笑顔を失わないジェヨン。ヨジンは男たちとの出逢いとセックスに 意味を付与するジェヨンを理解できない。お金を与えて女子高生の体を買う男たちは、ヨジンとって皆汚くて不潔な存在だ。


そんなある日、ラブホテルで男と会っていたジェヨンは、突然押し入った警察から逃げようとして窓から落ち、死んでしまう。ジェヨンの死に大きな衝撃を受け たヨジンは、ジェヨンを追悼するために、手帳に記された男たちを順に訪ねて行く。援助交際でジェヨンがもらったお金をヨジンが順に返し、男たちは逆に安ら ぎを与えられる。


男たちと寝た後、男たちを篤実な仏教信者として率いたインドのパスミルダのように、ヨジンもまた、関係を結んだ男たちを順に浄化してい く。


刑事ヨンギ(イ・オル)は、事件現場で偶然に自分の娘ヨジンが男と一緒にラブホテルにいるところを目撃する。妻と死別し、娘と二人で暮らしてきたヨン ギ。娘の行動は、途方もない衝撃としてヨンギに迫り、彼はヨジンを尾行し始める。


という話なのですが、すごくすごくすごく難しいので、
どうかこちらを読んでから、私の感想も読んでください。 (リンクフリーです)

すばらしくわかりやすい説明をしてくださってます。

暗いし、重いし、グロテスクだし・・・でも、引き込まれました。

<バスミルダ>インドの伝説の娼婦の名前 ・・・ジェヨンの物語
<サマリア>聖書に登場する“サマリアの女” ・・・ヨジンの物語
<ソナタ>交響曲の三部形式のこと、そして、韓国の一般的な自動車の名前 ・・・ヨンギの物語


この3部構成です。 つたないながら、思ったこと、感じたことを書いていきます。

<バスミルダ>
ジェヨンは嫌なことをしているかんじでもなく、むしろ楽しそうにしている。
それは、本物のバスミルダであるかのように。
ジェヨンは自分を求めてくれることが、うれしいんじゃないか。
でも、ヨジンは自分の大好きな親友が汚されていくのが許せない。
どうして自分がこんなにも大好きなのに、汚い大人たちに愛を与えてしまうのか信じられない。
きっと、寂しいんじゃないかなと思った。
でも、お金のためだけと割り切らせてジェヨンの援助交際を手伝う。
ヨジンは葛藤していると思ったし、「一人じゃ何もできないの」っていうジェヨンを助けることで
自分の存在意義も求めていたのかもしれないと思った。

ジェヨンは死に際に、売春した男に会いたいっていったのはどうしてだったんだろうか。
私は、ジェヨンが誰かと恋人みたいになってみたかったのかもしれないと思った。
死ぬ前にそういう思いをして死にたいと思ったのかも。

そこで、ヨジンはジェヨンのために、自分のことを犠牲にしてまで男を連れてくる。
そういう誰しもきっと持っている、小さい欲望を叶えてあげたかったんじゃないかな。
でも、ジェヨンは死んでしまって、ヨジンは自分のこと責める。

でも、実際にはジェヨンはいなくて、ジェヨンはヨジンの心の中にいるもう一人の自分なのだ。
どうしてもう一人の自分を作り出さなくても、生きていけるようになったのか。
私はあとから気付いたけど、どうしてそこでジェヨンが消えたのかはわからない。

ヨジンは一人ぼっちになって、そこから次の<サマリア>に進んでいく。

<サマリア>
サマリアでは、ヨジンがジェヨンみたいになった。
あんなにジェヨンがやっていたことを嫌っていたのに自分もしている。
でも、嫌々そうではない。

ジェヨンを自分に重ねようとしているようにも見えたし、
もしかしたらジェヨンがどうして嫌じゃなかったのかわかったのかもしれない。
そして、彼女もバスミルダになろうとしたのかもしれない。

途中ヨジンが売春する男に叩かれても、笑い続ける場面がある。
私はどうしてもヨジンが笑っている理由がわからない。
いろんなレビューとかも読んでみたんやけど、誰もふれてなくてヒントもらえなかった(笑)

しばらく考えてみて、ヨジンは自分の心変わりに笑っているのではないかと思った。
あんなにジェヨンがやっていることを嫌がっていたのに、
自分もそうして男からの感謝の言葉にむしろ満足している。
しょせん人の心なんてすぐ変わるって言われているかのような。

難しくてわからない。 ぜひみなさんはどう思うか、教えてください。

<ソナタ>
ここからはヨジンの父の話になるらしい。
父は一言も娘の援助交際について、娘と話そうとはしない。
男のことを責め、あまりにも冷静に追い詰め、そして死に至らしめる。

普通は娘にやめろって言うところが最初じゃない?って思った。

そこで思ったことが、父はあまりにも娘のことを”幼い子ども”として見ているということ。

朝ヨジンを起こして、寝起きの音楽を聞かせるためにヘッドフォンまでしてあげて、学校にも送っていく。
キンパプ(海苔巻き)を作っている場面では、ヨジンの口にキンパプを入れてあげる。
深読みしすぎかもしれないけど、手に渡すこともできるじゃない。

「娘は一人じゃ何もできない、自分がやってあげなければ」って思っているのではないか。
だから、娘には何も聞かず、自分がどうにかして娘を汚した男たちに罪を与えようとしているのではないか。

お墓参りに行ったとき、真夜中ヨジンは一人で泣く。
父はそれを見て、安心したと思う。
援助交際なんてことしながらも、ちゃんと泣ける純粋さ、子どもらしさに安心する。
自分が男たちにしてきたことは間違ってなかった、と思っただろう。
こんなに幼い娘に代わって、私が罰を与えなければならなかったと。

石が邪魔で車が動かないのをヨジンがどける場面、ヨジンが遊びで車を運転する場面。
そこで父は、娘は一人で歩いていけるかもしれないと思う。

そして、それまで自分が男たちにしてきた行為は間違っていなかったが、
もう自分はいなくてもいい、自分の役割は終わったと悟る。

そして最後の場面。
ヨジンが車を運転していたところに、パトカーが来て父は何も言わずに乗っていく。
たぶん自首する。

娘は一人になるが、なんとかして帰ろうとする。
ぬかるんだ道でタイヤが動かない。進まない。
ここは、娘に対して与えられた試練で、これからは一人で乗り越えていきなさいっていうことを語っているのではないか。

父がヨジンを河原に埋めようとするシーンは、結局ヨジンの夢なのだけど、
ヨジンは父の怒り、悲しみ、そして自分が犯した大きな罪を感じとったと思う。
自分を埋めてしまいたいほどに、父は自分に対して失望し、
そして自分のことを愛してくれていたのだと気付く。

おわり。

このように書いてきましたが、いろんなレビューを読んでいると、
こんな見方もあるのかーと気付くところが多くておもしろかったです。

のぼうずさんが書かれているレビューが、私と違った見方や聖書の話などが書いてあって、
勉強になったので紹介させていただきます。
「なぜ犬は尻尾を振るのか。(サマリア)」
イラストがそっくりでかわいい!
リンク許可してくださってありがとうございます!


とにかくいろいろと考えさせられる作品でした。
音楽がすごく印象的で、観終わってしばらく頭の中でぐるぐるしました。

キリスト教を知っていると、たぶんまた違う目線で見れると思いました。
父が車の中で娘に話す話しも、信者なら意味がわかるのかもしれません。
キム・ギドク監督は熱心な信者だからそういうオマージュ、メタファーも多いらしいです。

好き嫌い分かれると思ったけど、私は他の作品も観てみたいなーと思いました。
こういう作品って観終わった後、ドバーって疲れるけど、中毒になります。笑

気付いたらこのレビューレポートより真剣に書いてました。笑
テスト勉強も真剣にやらなきゃ。笑 

しんどかった、でも観てよかった『プレシャス』

最近観た中で、一番心が締め付けられるし、目を覆いたくなる、きつい映画でした。

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<あらすじ>
1987年のアメリカ、ニューヨークのハーレム。アフリカ系アメリカ人の16歳の少女クレアリース・プレシャス・ジョーンズ(ガボレイ・シディベ)は、“愛しい、貴い”という意味のミドルネームとは似ても似つかない、過酷な現実を生きていた。彼女は今、自分の父親の子供を妊娠している。彼女は12歳のときにも妊娠し、出産していた。しかし子供を引き取ることはできなかった。父親は行方をくらまし、母親メアリー(モニーク)はプレシャスを、精神的にも肉体的にも虐待している。太っていて文字も読めないプレシャスは、きれいになってもてはやされる自分を夢想していた。ある日、プレシャスの妊娠が学校に知られてしまい、彼女はフリースクールに送られる。プレシャスは代替学校“イーチ・ワン・ティーチ・ワン”に通い始めるが、当初は反発する。しかし、自分と同じように悲惨な境遇にある仲間たちや、女性教師レイン(ポーラ・パットン)と出会い、人を愛するということを見出していく。レイン先生は辛抱強くプレシャスを理解しようとし、彼女に作文を教える。少しずつ読み書きができるようになったプレシャスは人生に生きる意味を見つけ、次第に強く、美しく生まれ変わっていく。しかし過酷な運命が、プレシャスを待ち構えていた。


もう、これだけで悲しくなってくるでしょ。
中学生で妊娠・・・しかも近親相姦ってひどすぎる・・・
目を覆いたくなる虐待のシーンもあって、あーしんどい、きついの連続です。

つらいシーンの中で、プレシャスが頭のなかで想像する、

理想のキラキラした未来が何度か出てきます。
それらのシーンを見ていると、つらいシーンが中和されるけど、
彼女の現実とはかけ離れすぎててしんどくなって、涙が出ました。

ママのひどさが本当にショックでした。

英語大してわかんなくても、罵る言葉、汚い言葉がガンガン出てきます。
ママがでてくるだけで、何か起こりそう、やめてって思ってしまします。

「あんたなんて生まれてこなきゃよかったんだよ。」

プレシャスに面と向かってこんなこと平気で言う。
私がこんなこと言われたら、もうショックすぎて死んじゃう。
モノはじゃんじゃん投げるし。テレビ、植木鉢まで投げてた。

プレシャスはフリースクールに行くようになって、出会った先生は彼女の希望の光です。
最初プレシャスは反発しているところもあるけど、先生は彼女と真剣に向かい合ってくれます。
そういう大人がいてくれるようになって、プレシャスはは少しずつ変わっていきます。
お母さんは「勉強なんて意味ない」って言うけど、本当はプレシャスは数学の才能もあるし、読み書きだってできるようになりたいんです。

子どものころにどんな大人に出会えるかって、すごく大事と改めて感じました。
子どものことを思ってくれる大人、尊敬できる大人、愛を持って接してくれる大人に出会えたら幸せですよね。
本当はそういう人が、子どもみんなの周りにいてくれることが当然であってほしいんだけど。

プレシャスは愛が何かわからなかった。
でも、先生に出会って、子どもが生まれてこの子と生きるって決めて、それが愛ってことに気付くんですね。
だからこそ、ここはさすがに書けないけど、どんなにつらい現実があっても、
希望を持って自分で歩いて行くことに決めるんだと思います。

プレシャスは愛を見つけて、強くなったんだなと思います。
愛してもらえること、愛することで強くなっていくんだなあ。

ここで、ママについてもう一つ。
ママは、プレシャスはパパから性的虐待を受けた被害者なのに、
プレシャスのことを自分の夫をとった女だと憎んでいます。
ママはパパを止めないし、ママも虐待をする。

それは昔から始まっていて、パパが赤ちゃんのころのプレシャスにいたずらしても許したし、
プレシャスが吸うはずのおっぱいを夫が吸ったら、夫のためにおっぱいを減らしたくないと彼女には与えなくなるなど、もういろいろとおかしい。

もちろんパパの愛なんて歪んだ愛でしかない。愛なんかじゃなくてただの欲望。

でも、ママにはそれが羨ましかった。妬ましかった。

ママも愛がほしかったんだ。

ママもDVとか受けてたかもしれないし、被害者なのかもと思いました。

愛されていないことがどんどん重なっていって、こういう悲劇が生まれてしまったんだなと思いました。

いろいろ調べてたら1980年代のアメリカは、貧富の格差が拡大していった時代で、
経済的、社会的に低い地位の黒人コミュニティに与えた影響は大きかったそうです。

その中でも、さらに被害をこうむってしまうのが、女性、そして子どもなんですね。
今でもそうだし、どうにか変わっていってほしいです。



マライア・キャリー、レニー・クラヴィッツが脇役してたり、
アカデミー賞もいろいろ受賞してたりとすごいです。

本当につらいところもあるけど、たくさん考えさせられるし、
頑張るプレシャスからは勇気がもらえます。

ぜひ、観てみてほしいです。

おやすみなさい。